機能価値と存在価値、課題の分離について。
ディレクターという仕事に限らず、機能価値と存在価値、課題の分離についての考え方を持ってるだけでもストレスは感じづらい。
このストレス社会においてこの考え方はぜひ持っておくべきだと思うし、実践していきたい事項だ。
1.機能価値と存在価値
働く中で、以下の事象に心が揺らぐことはないだろうか。
- 営業成績が上がらない
- スキルが伸びない
- 同期が出世した
- クライアントを怒らせてしまった
上記はあくまで一部にはなるがこのような出来事があると人は、自分はダメなやつだ、などと感じ劣等感を感じやすい。
これは機能価値と存在価値の混合から来る課題だ。
機能価値とは「Doing」。やり方とも言えるかもしれない。例えば業務上のスキルや成績などがこれにあたる。これらは経験と訓練、努力によって如何様にも変えることができるものだ。
対して存在価値とは「Being」。あり方だ。人間としての価値。人としてどうか、人間力に当たるものだ。
多くのビジネスマンはこの二つを混同している。営業成績の良いものは機能価値が高まり、自分自身の存在価値も比例して高いと思いがちだ。しかし営業成績が悪いからといってその人の存在価値までも否定される物だろうか。
売上や成績が悪い人は人間としてもダメな存在、劣った存在だ。と自分で自分の人格までも否定しまってはいないだろうか。
機能価値と存在価値は別物。ありのままの自分を受け止めることが大切だ。
自らの存在価値を認めることができている人は人としての土台がしっかりとしているので些細なことでは揺らぐことはない。「機能価値」の有無で一喜一憂していては常に感情が揺らいでしまう。すると機能価値が発揮できないケースで悪循環へと陥る。
解決策は簡単。自分の存在価値を認めること。
仕事がうまくいかないからといって、家族や恋人はあなたの存在価値を否定するだろうか。
根拠なんて必要ない。
人は人。自分は自分。欠点も含めたありのままの自分を受容することができて初めて自分を勇気づけ、高めていける。
2.課題の分離
作業を手伝ってあげたのに感謝されない。残業もして頑張っているのに認められない。
相手が決める課題に対して踏み込むことを「支配」。逆に自分が決める課題に相手の意見などを許容したり従ったりすることを「服従」。
相手の反応を意識しがちの人は多い。人は人。自分は自分。
自分がやったことに対して相手がどう思うか、どう解釈するかは相手の課題。そこは自分で変えられないし関与するだけストレスがかかる。
相手の行動を「親切」と捉えるか、「攻撃」と捉えるかはその人次第と考えればいい。
支配しない、服従しない。課題を分離することの大切さ。
相手と自分の間にある境界線を意識し、「誰の課題か」という問いを大切にしよう。