ついこないだ、前職の友人から相談があった。
友人は最近元気がなかったので、快く受けた。
「今の会社を辞めたい。」
友人の悩みは会社を辞めたいという話だった。
前職は中小零細企業でワンマン社長。
気分屋の社長に振り回されることも多いが、様々なことにもチャレンジができるような会社だ。
聞いてみると、「社長のわがままに疲れた。
言ってることとやってることが違う。年収も上がらない」
つまり経営者に対して不満が募った上での結論だったようだ。
会社を辞めたい理由は本当に人それぞれあるが、
どこかがやっていたアンケート調査でも
人間関係が長らく一位を独占している。
今回の友人についても同じく人間関係が原因だ。
会社を辞めたいとなったら考えておきたいこと。
会社を辞めたいとなってまず何を考えるべきか。
多くの人々は感情的にすぐに辞める人が多いが、
一歩立ち止まって考えてみてほしいことがある。
- なぜ辞めたいと思ったのか
- 今の職場では変えられないのか
- 今の自分のスキルについての市場価値はどうか
- すぐ辞めるべきか、もう少し待つべきか
なぜ辞めたいと思ったのか
感情的に辞めたいとなった時、意外とやらないことがこの
なぜ辞めたいと思ったのか、の棚卸しだ。
かつての自分もそうであったように、
辞めたい!辞める!と心に決めた瞬間から、現状の分析をせずに行動に走りがちだ。
洗い出すことで見えてくることが多くあるので、ぜひ試してみてほしい。
今回の友人の場合、情報が少ないがこんな感じだろう
- 社長のワンマンがいやだ
- 長年働いても昇級の目処が立たない
- スキルをこれ以上向上させるのが難しい これをみてどう思ったか?
- 今の職場で変えられないのか。
一つ目の社長のワンマンがいやだという点について考えてみると、
社長の考えや、経営方法を一社員が変えることは困難だろう。
しかし、発言力の強い上司に相談することはできないか?
そもそもなぜワンマンだといやなのか? こういう風に、先述の事項について深掘りしていくことができる。
2つめ3つめについても同様で、
年収が上がらない理由は?
スキルが上がらない理由は?
という風に段階的に深掘りしていくことができる。
これはぜひ試してみてほしい。
「逃げの転職」の結末
今回の友人の話に戻ると、
彼は次の仕事も決まらないうちに会社を辞めてしまったようだ。
その結果、面接にも落ち続け三ヶ月近く無職のままだ。
コロナの影響もあり、再就職が難しいということもあるが、
かなりの苦戦を強いられている。
「逃げの転職」がダメだとは思わない。
しかし、
なぜ転職したいのか、なぜ会社を辞めたいのか。
棚卸しをした上でどう動くことが大事なのかしっかりと考えて行動したい。
会社を辞めたい、転職したいと考えている方には下記の記事も参考になると思うのでぜひ読んでもらいたい。
まとめ
隣の芝は青く見えるのは仕方ないし、会社にいると納得いかないことなんて無限にある。誰でも会社を辞めたくなることはあるだろう。かと言って
「転職してみたら?」「会社はいくらでもある」「好きな仕事見つかるよ」
なんていう誘惑に飛びついてはいけない。
感情的にネガティブな時には反応してしまうのが人間だ。
しかし、感情的に辞めてしまうことは本当に辞めてほしい。
「逃げの転職」で会社を辞めることは悪いものではないが、何も考えず、何も決めずに辞めてしまっては、自分が会社を辞めたい理由や、求めているものもわからないまま次の働き場所も決めてしまうだろう。
そうなってしまっては同じことを繰り返すだけ。
ぜひ一度先述のポイントについて一度立ち止まり、考えてみてほしい。
- なぜ辞めたいと思ったのか
- 今の職場では変えられないのか
- 今の自分のスキルについての市場価値はどうか
- すぐ辞めるべきか、もう少し待つべきか